慢性胃炎

慢性胃炎について医師が詳しく解説

胃粘膜で炎症を起こしている状態を「胃炎」と呼び、そのうちはっきりとした原因疾患がなく、胃やみぞおちの痛み、胃の不快感、吐き気などの症状を伴うものが「慢性胃炎」です。
以前は加齢に伴う老化現象の1つと捉えられていましたが、現在ではほとんどの胃炎がピロリ菌の感染が長引く(除菌治療を受けない)ことを原因として発症するものと考えられています。

慢性胃炎の原因は?ピロリ菌?ストレスは関係ある?

慢性胃炎の原因は?ピロリ菌?ストレスは関係ある?慢性胃炎の主要な原因となるのが、ピロリ菌の長期感染です。
それ以外の原因としては、ストレス、食べ過ぎ・飲み過ぎ、サイトメガロウイルス感染、消炎鎮痛剤の副作用、クローン病などの自己免疫疾患、肝硬変や腎不全に伴う栄養・代謝・微小循環障害などが挙げられます。
当院では、ピロリ菌検査およびピロリ菌の除菌治療に対応しております。

ピロリ菌検査について
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慢性胃炎の症状チェック

慢性胃炎の症状チェック

  • 胃やみぞおちの痛み
  • 胃の不快感
  • 吐き気
  • げっぷ
  • 膨満感
  • 食欲不振

上記のような胃や腹部の不快な症状が見られます。ただ、いずれも身近な症状であり、見過ごされてしまいがちです。おかしいな…という状態が何週間も続くときには、症状の程度にかかわらず、当院にご相談ください。

慢性胃炎を放置すると…

慢性胃炎を放置していると、胃の粘膜が薄くなる「萎縮性胃炎」へと進行します。
そして萎縮性胃炎の一部では、胃の粘膜が腸の粘膜のように変性し、胃がんの発生へとつながります。
ピロリ菌検査や除菌治療を受けること、慢性胃炎の段階できちんと治療を受けることが、将来的な胃がんのリスク低減へとつながるのです。

慢性胃炎の検査と診断

慢性胃炎の検査と診断問診では、症状や最近の食事、服用中のお薬などについてお伺いします。そのうえで、バリウム検査や胃カメラ検査が行います。
萎縮性胃炎および粘膜の変性、胃がん、それ以外の食道・胃・十二指腸の疾患との鑑別ということを考えると、胃カメラ検査が有効と言えます。胃カメラ検査では、組織を採取してピロリ菌検査や病理検査を行うことも可能です。

胃カメラ検査について
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慢性胃炎の治療・治し方

慢性胃炎の治療では、薬物療法や生活習慣の改善が行います。またピロリ菌検査の結果が陽性の場合には、除菌治療も行います。

薬物療法

慢性胃炎の治療・治し方症状に応じて、胃酸の分泌を抑える薬、胃の粘膜を保護する薬などを使用します。

ピロリ菌の除菌

お薬を服用することでピロリ菌を除菌します。
胃カメラ検査で慢性胃炎の診断を受けた場合には、ピロリ菌検査、除菌治療ともに保険が適用されます。

ピロリ菌検査について
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生活習慣の改善

食べ過ぎ・飲み過ぎ、刺激物の摂り過ぎなどを控え、禁煙します。

慢性胃炎のときの食事

食べ物・飲み物について

消化の良くない食べ物、香辛料、カフェイン入り飲料、炭酸飲料といった刺激物などはできる限り控えます。
主食であればお粥やごはん、うどんなどがおすすめです。メイン料理には、脂の少なめの肉や魚、たっぷりの野菜を使いましょう。

食べ方について

1日3食を基本とし、できる限り毎日同じ時間帯に摂るようにしましょう。
食べ過ぎ、飲み過ぎはもちろんのこと、早食いもやめましょう。一口につき30回噛むのが目安です。

調理方法について

揚げる、炒めるといった油を多く使う調理方法は、なるべく控えましょう。
煮物も良いですが、さらに胃への刺激の少ない調理方法として、蒸す・茹でるといったものが挙げられます。

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