下痢と腹痛が同時にくる

同時に下痢と腹痛が起こる・
下痢が止まらない・腹痛が続く

同時に下痢と腹痛が起こる・下痢が止まらない・腹痛が続く下痢の中でも、腹痛を伴うもの・伴わないもの、すぐ止まるもの・止まらないもの、排便して腹痛が治まるもの・治まらないものと、さまざまな種類があります。
冷たいものを食べ過ぎたときなど、一過性の下痢であり、他に症状を伴わないのであれば、それほど心配はいりません。
ただし、下痢と腹痛が同時に起こるケース、下痢が止まらないケース、腹痛が続くケースなどでは、特に注意が必要です。これらの症状が現れたときには、お早めに当院にご相談ください。

下痢と腹痛が
同時に起こる原因は?

下痢と腹痛が同時に起こるケースは、以下のように大きく分類することができ、それぞれ原因が異なります。

緊張やストレスに起因するもの

緊張やストレスによって自律神経のバランスが乱れると、胃腸の機能が低下するなどして、下痢と腹痛を同時に起こすことがあります。
また、過敏性腸症候群や急性胃炎など、疾患へと進行していることもあります。

暴飲暴食など食事内容に起因するもの

食べ過ぎや飲み過ぎ、刺激物の摂り過ぎによる消化不良、胃腸の粘膜の荒れなどによって、下痢と腹痛が同時に起こることがあります。食あたりや食中毒も、ここに分類されます。

生理・冷えに起因するもの

女性の場合は、生理中に腸が収縮し、腹痛と下痢を併発することがあります。
また、冷えも同様に、腸の収縮、腹痛・下痢を引き起こす原因になります。

消化管疾患

過敏性腸症候群、大腸ポリープ・大腸がん、炎症性腸疾患などの消化管疾患の症状として、腹痛と下痢を併発することがあります。

下痢と腹痛が同時に起こる
場合に考えられる疾患

下痢と腹痛を併発している場合には、以下のような疾患が疑われます。

過敏性腸症候群

ストレスや自律神経のバランスの乱れによって腸の機能が低下し、腹痛・腹部膨満感などに加え、便秘や下痢などの症状をきたす疾患です。
下痢型、便秘型、混合型、分類不能型(ガス型など)に分類されます。下痢型は男性に多く、激しい腹痛とともに下痢が認められます。1日に数十回、トイレに駆け込むといったケースも見られます。

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大腸がん

初期にはほとんど症状がないものの、進行すると下痢や便秘、便が細くなる、血便、腹痛、吐き気、食欲不振、体重減少などの症状が現れます。

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炎症性腸疾患
(クローン病・潰瘍性大腸炎)

どちらもはっきりとした原因が解明されていない、国の指定難病です。
クローン病の場合は、腹痛や下痢を主な症状とし、さらに下血・血便、体重減少、発熱、全身倦怠感などの症状が見られます。
潰瘍性大腸炎の場合は、血便や粘血便、下痢、腹痛、発熱、体重減少などの症状が見られます。
いずれも、日常生活に支障をきたすほど症状が強く現れることがありますが、適切な治療によって、症状をコントロールすることが可能です。

虚血性腸炎

動脈硬化を主な原因として、大腸が虚血状態に陥る病気です。
左側腹部から下腹部にかけての痛み、下痢、血便を主な症状とします。腹痛はときに、冷や汗や吐き気を引き起こすほど強く現れます。

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ウイルス性胃腸炎

ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルス、コクサッキーウイルスなどへの感染を原因として発症する胃腸炎です。
ウイルスの種類によって症状は異なりますが、腹痛・下痢はしばしば見られる症状です。そのほか、吐き気、嘔吐、食欲不振などの症状を伴うこともあります。

胃潰瘍

ピロリ菌感染、ストレス、消炎鎮痛剤の副作用、食生活の乱れなどが原因で、胃粘膜でびらんや潰瘍が生じる病気です。
胃やみぞおちの痛み、胸やけ、げっぷ、吐き気、食欲不振、体重減少、口臭などの症状に加え、下痢をきたすことがあります。

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胃がん

初期にはほとんど症状がありませんが、進行すると吐き気・嘔吐、胃やみぞおちの痛み、胸やけ、食欲不振、腹痛、吐血、下血、口臭、下痢などの症状が見られることがあります。

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同時に下痢と腹痛が
起こる場合の検査

同時に下痢と腹痛が起こる場合の検査問診では、症状を詳しくお伺いします。便の色や形態、排便の頻度なども、できる限りお伝えください。
その上で、通常は大腸カメラ検査を行い、診断します。関連する多くの疾患が、大腸カメラ検査で診断できます。
また胃潰瘍や胃がんが疑われる場合には、胃カメラ検査を行います。

同時に下痢と腹痛が
起こる場合の治療

原因が疾患にある場合には、その疾患に応じた治療を行うことで、腹痛・下痢の解消を目指します。
原因疾患が認められず、食生活の乱れなどを原因とする場合には、以下のような薬物療法や生活習慣の改善を行います。

薬物療法

同時に下痢と腹痛が起こる場合の治療主に、抗菌剤や整腸剤などを使用します。

生活習慣の改善

食べ過ぎ・飲み過ぎ、刺激物の摂り過ぎを控え、胃腸に優しい食事を摂ります。
また、過度のストレスの影響が疑われる場合には、その対応についてアドバイスをします。
できるだけ安静にし、脱水症状に陥らないよう、こまめに水分を摂取しましょう。

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