急に食べられなくなった

急に食べられなくなった・気持ち悪い・食べる量が減った

急に食べられなくなった・気持ち悪い・食べる量が減ったエネルギーと栄養を得て元気に毎日を暮らすため、食事は欠かせないものです。食事の時間を楽しみにされている方も多いでしょう。
その分、いつもと同じ時間なのにお腹がすかない、食べられなくなったというときには不安になってしまいますよね。単に食欲が湧かないというだけでなく、気分が悪くて食べる気が起こらないというケースもあります。また、少しは食べられるけれど明らかに量が減ったというケースも見られます。
よく動いたり、頭を使った日にはお腹が空きますが、あまり活動しなかった日にはエネルギーが枯渇していないため、お腹もあまり減りません。1食や1日食べなかったからといって、健康を大きく害するわけではありませんが、食欲不振が続く場合には注意が必要です。

急に食べられなくなった原因は?ストレス!?

急に食べられなった場合に疑われる原因を、以下のように分類してご紹介します。

ストレスやうつ状態によるもの

ストレスやうつ状態による、心因性の食欲不振です。
脳の視床下部の働きが低下し、「食欲」の信号が適切に発せられず、食べたいという気持ちが湧きません。また食べたとしても、楽しくない・美味しくない・味がしないといった感じ方の変化が見られます。

胃腸の機能低下によるもの

胃腸の蠕動運動・消化機能・吸収力などが低下することで起こる、機能性の食欲不振です。
胃カメラ検査などで異常が見られないにも関わらず、食欲不振や胃の不快感などが続く状態は、機能性ディスペプシアと呼ばれます。

疾患によるもの

逆流性食道炎、胃がん、大腸がん、ピロリ菌感染および慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、甲状腺機能低下症(橋本病)といった疾患の症状の1つとして現れる、器質性の食欲不振です。

薬剤によるもの

痛み止め、抗生物質、抗精神病薬、抗がん剤などの一部の薬は、その副作用として食欲不振が認められます。

急に食べられなくなった場合に考えられる病気

逆流性食道炎

胃酸を含む胃の内容物が逆流することで、食道粘膜で炎症を起こす病気です。
胸やけ、胃もたれ、げっぷなどに加えて、食欲不振、口臭、呑酸、喉のヒリヒリ感などの症状が見られます。

詳しくはこちら

慢性胃炎

ピロリ菌感染、消炎鎮痛剤の使用、ストレスなどを原因として起こる、慢性の胃炎です。
腹痛、吐き気、腹部不快感、それに食欲不振などの症状が見られます。

詳しくはこちら

胃・十二指腸潰瘍

ピロリ菌感染、ストレス、消炎鎮痛剤の使用、食生活の乱れなどを原因として起こる、胃や十二指腸の潰瘍です。
胃やみぞおちの痛み、胸やけ、げっぷ、吐き気に加え、食欲不振や体重減少の症状が見られます。

胃がん

初期にはほとんど症状がないものの、進行すると、胃やみぞおちの痛み、吐き気・嘔吐、胸やけ、食欲不振、吐血・下血などの症状が現れることがあります。

詳しくはこちら

肝炎

経過の短い「急性肝炎」、6カ月以上続く「慢性肝炎」のいずれも、食欲不振の症状が見られます。
急性肝炎の場合には、それ以外に黄疸、吐き気・嘔吐、倦怠感、発熱、腹痛、褐色尿などの症状が見られます。
慢性肝炎の場合には、食欲不振に加えて倦怠感や微熱、皮膚のかゆみなどが見られます。

肝硬変

肝炎や慢性肝障害が持続することで、肝臓全体の線維化と硬化が進んだ状態です。
初期には無症状であるものの、進行すると黄疸や倦怠感、食欲不振、胸の赤い斑点(クモ状血管腫)、手のひらの赤み(手掌紅斑)、腹水などさまざまな症状が出現します。

急性膵炎

飲酒、胆石などを原因として、膵液に含まれる消化酵素が膵臓を消化し、急激な炎症を起こす病気です。
上腹部痛、背中の痛み、吐き気・嘔吐などの症状に加えて、食欲不振が見られます。
重症化すると、胸水・腹水、意識障害、呼吸困難などの症状も現れ、命が危険にさらされます。

急に食べられなくなった・食欲不振の場合の検査

急に食べられなくなった・食欲不振の場合の検査まずは問診で、食欲不振の始まった時期や程度、体重減少の有無、食事状況などについてお伺いします。
その上で、血液検査、腹部レントゲン検査、超音波検査、胃カメラ検査を行い、診断します。下痢・便秘症状などがある場合には、大腸カメラ検査を行うことがあります。

胃カメラ検査について
詳しくはこちら

急に食べられなくなった・食欲不振の治し方

検査で原因疾患が特定されれば、その疾患に応じた治療を行います。
疾患が見つからず、ストレス、薬剤の副作用によるものであった場合には、その原因に則した、以下のような治療・対応を行います。

薬物療法

急に食べられなくなった・食欲不振の治し方胃腸の働きを整える薬、消化を助ける薬などを使用します。漢方の処方も可能です。

生活習慣の改善

ストレスや生活リズムの乱れ、睡眠不足などが自律神経のバランスを崩していると思われる場合には、その改善を図ります。ストレスは、社会生活に支障のない範囲で回避し、また溜めすぎない・解消することが大切です。なお、うつ病が疑われる場合には、速やかに専門の医療機関へとご紹介します。

薬の変更・中止

薬の副作用による食欲不振であれば、その薬を変更したり、服用を中止したりといったことで症状の改善が期待できます。ただし、自己判断による服用の中止は厳禁です。必ず、医師に相談してください。必要に応じて、処方した医師と連携します。

食べられない状況が続く方は早めに当院までご相談ください

食べられない状況が続く方は早めに当院までご相談くださいゆっくりと過ごしてあまり動かなかった日、嫌なことがあって気分が塞がっている日などは、ある意味、食欲がなくて当然です。
1食、1日食べられなかったからといって、過度に心配する必要はありません。ただ、食べられない状態が続く場合には、たとえ原因が病気ではなくても、早急かつ適切な対応が求められます。いうまでもなく、食事は私たちが生きていく上で欠かせないものです。食べなければ、思い切り動いたり、思考したりといったことも難しくなります。また、食べられないことが気になり、ストレスが溜まり、さらなる食欲不振に陥るということも起こります。
症状として捉えられにくい「食欲不振」だからこそ、気づいたとき、おかしいなと感じたときには、お早めに当院にご相談ください。

TOPへ戻る
土日診療!土曜17時・日曜14時まで診療!土日診療!土曜17時・日曜14時まで診療!
TEL:06-6964-8580 Web予約 LINE予約